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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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怪人Fと嘆きのオペラ
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歌いましょう 祝福の旋律 オペラ座のためのアリア 踊りましょう 狂騒の一夜 麗しきマスカレード 厳かな 光への憧れ 燦然たる 炎の揺らぎ 今宵この場所で (この場所で) 貴方へと送る (貴方へと) 怪人ファントムと 嘆きのオペラ 「諸君、盛大な就任歓迎会 どうもありがとう」 流石はパリオペラ座のもてなし 「充分に堪能したよ。 先程の歌は君たちが?」 「おめでとうございます リチャードさん。 歌い手、カールです」 「おめでとうござい…」 「カール!噂は聞いている、 よろしく頼むよ」 これからのオペラ座を 背負って立つのは君だ 「大袈裟ですよ。 こちらこそよろしくお願いします。 マネージャー。 クリス!君のアリアは 内向的で繊細すぎるね。 大劇場には向かない」 サロンで歌う方が その歌にはお似合いだ 「そう、かな…」 「大丈夫、 君はその歌い方でいてくれ」 ここは僕の舞台だ 「雑音だ。気にしなくていい」 「ラウル、聞いてたの?」 奴は父親の財力目当てに 「カールを抜擢してるだけ。 実力ならお前だって……」 「それだけじゃないよ。 カールには大きな表現力がある。 僕には…」 お前にはお前の良さがあるだろう 「自信を持て」 「僕もカールのように…! …ダメだな、僕はあんな風には…。 どうせ歌うなら…」 もっと心に そっと染み入るような もっと心に そっと染み入るような 「この歌…誰の…? いや、そんなことより!」 その歌声 甘く深いビロードのような手触り 正確な音程に緻密なビブラート この歌声 苦く暗い時間によって練られた 技術は所詮手段に過ぎない 歌は音の羅列じゃない 歌い手の感情も解釈も 心地よく届くように 歌は音の羅列じゃない 歌い手の感情も解釈も 心地よく届くように 「この中にいるのは誰ですか? この素晴らしい歌声の持ち主は…… 貴方は亡霊ですか?」 「そうだと言ったら、 俺を恐れるか?」 「僕に、 貴方の歌を教えてください!」 亡霊だって構わない 僕は貴方の歌に魅せられた この世のものじゃないとしても 構わない 僕が欲しいのは歌、歌 いいだろう面白い 悪魔の歌に取り憑かれ 呪いの如く縛られた 俺の声を渡してやろう 歌、歌 「へぇ、君そんな歌も歌えたんだ。 リチャードさん、僕のお披露目公演 クリスも出してください」 「この程度の歌声で オペラ座の舞台に? 私の方針では…」 「観客にはっきり 解らせたいんです。 オペラ座を背負うのが誰なのか」 「あはははははっ、なるほど。 プリムオームはそうでなくては」 「驚いたな。 あんな歌い方初めて聞いた!」 「オペラ座の… 亡霊に教えて貰ったんだ」 「オペラ座の亡霊?」 「そうとしか説明できない。 色々探したけどあんな歌声の歌手は どこにもいなかった」 「面白そうだな、俺も探してやる。 手がかりは無いのか?」 「さっきの歌い方しか…。 彼の声を聞くのは いつも僕一人のときなんだ」 「甘い歌声に正確な音程…」 緻密なビブラートのテノール 「まさか……いや、しかし…」 「兄さん、何か知ってるのか?」 オペラ座の亡霊 「と名乗っているんだな?」 だとしたらクリスが心配だ 「今すぐその男から 引き離した方がいい。 クリスはどこに?」 「もうすぐ本番だ…!行こう!」 「君のおかげだよ! 君のおかげで初舞台が決まった!」 「それはお前自身が 掴み取った結果だ」 「君は本当に亡霊なのか? どうして亡霊になってまで 歌い続けている?」 「取り憑かれているのさ、 俺は。歌に」 「素敵です。 ファントムの秘められた感情が 声だけでも伝わって来ます」 「いや、 今のセリフはもっと繊細に… 複雑に表現出来たはずだ」 「ガイさん?」 「驚いた。舞台の上だと 心の動きが普段よりもよくわかる」 「もっと感じてください。 俺達と、この板の上で」 「君の存在を証明したい。 もう一度舞台で歌ってみないか? 君はそのために 歌い続けているんだろう?」 「出来るはずがない。 俺はただの影。亡霊だ」 「今日の夜、 僕の代わりに歌って欲しい。 君は舞台に立つべき人間だ」 歌を 歌を 歌を 歌を 届けたい 届けて欲しい 届けて欲しい 届けたい 君に 君が 君だから その歌を持っているのだから 「ブラボーだ、ガイさん!」 「全く、振れ幅デカすぎだろ」 「丞、嬉しそうだね」 「分かる。 俺達みんな新しい表現が 広がってワクワクしてる」 「今のガイさんの芝居を シトロンにも見て欲しいな」 「それと、ガイのお父さんにもね」 「あんな歌で 僕の主演を潰しに来るとは どういうつもりなんだ」 「そんなつもりは…。 でもどうだった? 今日の歌!僕は!」 「歌自体の 善し悪しの話はしていないよ! 君を舞台に推薦したのは 間違いだった」 「私の舞台を 台無しにした罪は重いぞ。 覚悟しておくんだな」 「クリス、あの歌はなんだ!」 「聞いたかラウル、 彼は亡霊なんかじゃない! 実在してるんだ!」 「奴に代わりに歌わせたのか? 俺が聞きたいのはお前の!」 「彼は舞台に立たなきゃいけない。 そう思っただけだよ」 「クリス君、悪いことは言わない。 その男が亡霊であれ実在であれ 離れた方がいい」 「フィルさん、彼の歌は!」 「彼の歌が 素晴らしいことは知っている。 俺は、誰より知っているよ」 「兄さん?」 「クリスさん、 こちらファンの方からです」 「あ、ありがとう。なんだ? 中でなにか動いてるような…」 「開けるな!」 「兄さん、何を!」 「見てみろ」 「うわっ!」 「うわ…っ」 「毒蜘蛛だ。 不用意に開けたら刺されていた」 「嫌がらせか…。誰が… いくらなんでもたちが悪すぎる!」 ファントム歌ったその日から 不可思議事件がクリスを襲う 毒纏う蜘蛛 喉を焼く酸 手足裂くローブ 耳狂わせる花束 悪意 闇として光を包み 静かに (そこに) 憧れることも許さない


投稿者: nanase
プチリリ再生回数:44





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