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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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Logos

アーティスト:fhana  アルバム:Cipher  作詞:林 英樹  作曲:佐藤純一/kevin mitsunaga  発売年:2022-04-27  品番:LACA-15946

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フィクションの話をしよう。 これはある街の暮らし。 この街の生活者は朝目を覚ますと自室で入念に 手を洗い、部屋中を消毒してから、 宇宙服のような防護服に身を固めて部屋を出る。 家族もまたそれぞれの個室から出てきて フェイスシールド越しに挨拶をし、テイクアウトした 朝食を防護服の中に滑り込ませて頬張り、 コーヒーをストローで飲み込む。 さながら朝の食卓は宇宙ステーションの コックピットのよう。 通勤や通学も防護服を身に纏う。 かつては社会的ディスタンスを 保つ努力をしていたけれど、 結局バスや電車は人でいっぱいで、 ビニールをかぶってればいいよね とか言ってあまり気にしなくなった。 マスクが義務付けられていた頃は 友達の顔を忘れてしまった。 隠れて見えていない部分は想像で補うのだけど、 実際以上に整った造形を当てはめてしまって、 マスクを取ると誰?なんて思ってしまったりして。 それもフルフェイスシールドをみんなが 着用するようになってからはなくなった。 学校では、一日に何度も防護服を取り替える。 めんどくさいから 毎日オンラインでいいのにって思うけれど、 「格差」が出るから 時々行かなきゃいけないんだとか。 楽になったのは毎日の服装に 気を使わなくなったこと。 とびきりのオシャレをしたって 防護服の下では何もわからない。 オシヤレはもっぱら自室からの インスタグラムが主戦場で、 最近ではVRを使わず 生地の素材感を活かすのが流行りだとか。 フィジカルな接触をするスポーツは、 ほとんどeスポーツに取って替わられた。 それで夜になると、宇宙船の乗組員たちは、 おやすみと言って別れ、それぞれの個室で ようやく防護服を脱ぎ捨てる。 家族が寄り添って眠りにつくことはもうない。 それがこの世界の「生活様式」。 ◆ そうやって僕らはお互いに 触れ合う行為を失ってしまった。


投稿者: PetitLyrics
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