ログイン  | 新規登録
歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

TOP > 歌詞 > 償い
償い

アーティスト:さだ まさし  アルバム:夢の轍  発売年:1982 

  • お気に入り登録




月末になるとゆうちゃんは 薄い給料袋の封も切らずに 必ず横町の角にある郵便局へ とび込んでゆくのだった 仲間はそんな彼をみてみんな 貯金が趣味のしみったれた奴だと 飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり 僕だけが知っているのだ 彼はここへ来る前にたった一度だけ たった一度だけ哀しい 過ちを犯してしまったのだ 配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に ブレーキが間にあわなかった 彼はその日とても疲れてた 人殺し あんたを許さないと 彼をののしった 被害者の奥さんの涙の足元で 彼はひたすら大声で泣き乍ら ただ頭を床にこすりつけるだけだっ た それから彼は人が変わった 何もかも忘れて 働いて 働いて 償いきれるはずもないがせめてもと 毎月あの人に仕送りをしている 今日ゆうちゃんが僕の部屋へ 泣き乍ら走り込んで来た しゃくりあけ乍ら 彼は一通の手紙を抱きしめていた それは事件から数えて ようやく七年目に初めて


投稿者: まんじゅう
プチリリ再生回数:552





日本語English

利用規約プライバシーポリシー許諾情報運営会社お問い合わせヘルプ
© 2024 SyncPower Corporation


Page
Top