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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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例えばヒロ、お前がそうだったように

アーティスト:竹原ピストル  アルバム:PEACE OUT  作詞:竹原ピストル  作曲:竹原ピストル  発売年:2017-04-05  品番:VICL-64716

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ほうっておいたらおもしろいくらい おもしろいことがない。 ほうっておいたらかなしいぐらい かなしいことがない。 陽の光は星の裏っかわからぬるっと現われて、 諸々の影を線にして、点にして、また線にして、 また星の裏っかわにぬるっと消えていく。 これは日々なんかじゃない。 ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎバールでひっぺがして、 俺が見たいのは鮮血だ。 目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。 消し忘れたタバコの煙のような ゆらついた眼差しの青年が、 俺の視界をゆらゆらと横切って行く。 睡眠薬たらふく食らって 勝手にくたばりやがったヒロ、お前にそっくりで、 あぶねーあぶねー、反射的に殴りそうになったよ。 そーいやこないだ、お前の父親から電話があったよ。 出なかったけどな。めんどくせーよ、ばかやろ。 街は眠らない。 だからこっちが目を閉じるしかないんだ。 街に静寂はない。 だからこっちが耳を塞ぐしかないんだ。 新しいものが生み出され、 新しかったものが古くなり、 古かったものが忘れ去られ、た、と 思ったらくるんとバック転して、 古かったものが今一度新しいとされたりして、 挙げ句の果てには古かったものを わざわざ新しく生み出し始めたりなんかして。。。 これは時代なんかじゃない。 ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎバールでひっぺがして、 俺が見たいのは鮮血だ。 目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。 背筋と根性を直角にひん曲げて パソコンの画面を覗き込む。 人の悪口を言って楽しんだり、 人の悪口を言っている人の悪口を言って楽しんだり。 表面温度0℃、湿度0%、 ただひたすらにひたすらな記号の連続、 応酬、雨あられ。 世界のどこの誰とでも繋がっているようでいて、 世界のどこの誰とも繋がっていない。 収縮するも無限、膨張するも無限、 輪郭が欠落した空間。 良し悪しではないけれど、そこへいくとヒロ、 お前は拒食過食でときには極端に縮んだり、 ときには極端に膨らんだりしながらも、 "ここしか居場所がないんです。" なんてクソみたいなセリフを 真顔で垂れ流しながらも、 "ライブハウス"というこの世で 最も窮屈な空間の中で、 ありとあらゆる輪郭にがんじがらめにされながらも、 しかし、正真正銘の意味合いにおいて、 世界のどこの誰とでも 繋がっていこうとしていたのかもしれねーよな。 さておき、お前、 この世で最も金髪が似合わなかったよな。 綴りようのない切実を切実という。 綴れる程度の切実は切実とはいわない。 全ては、"切実"でしか変えることができない。 だから例えば、歌で世界を変えることはできない。 歌で人を変えることはできない。


投稿者: PetitLyrics
プチリリ再生回数:2611





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