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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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Logos

アーティスト:fhana  アルバム:Pathos  作詞:林 英樹  作曲:佐藤純一 & kevin mitsunaga  発売年:2020 

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フィクションの話をしよう。 これはある街の暮らし。 この街の生活者は朝目を覚ますと自室で入念に手を洗 い、部屋中を消毒してから、宇宙服のような防護服に 身を固めて部屋を出る。 家族もまたそれぞれの個室から出てきてフェイスシー ルド越しに挨拶をし、テイクアウトした朝食を防護服 の中に滑り込ませて頬張り、コーヒーをストローで飲 み込む。さながら朝の食卓は宇宙ステーションのコッ クピットのよう。 通勤や通学も防護服を身に纏う。 かつては社会的ディスタンスを保つ努力をしていたけ れど、結局バスや電車は人でいっぱいで、ビニールを かぶってればいいよねとか言ってあまり気にしなく なった。 マスクが義務付けられていた頃は友達の顔を忘れてし まった。 隠れて見えていない部分は想像で補うのだけど、実際 以上に整った造形を当てはめてしまって、マスクを取 ると誰?なんて思ってしまったりして。 それもフルフェイスシールドをみんなが着用するよう になってからはなくなった。 学校では、1日に何度も防護服を取り替える。めんど くさいから毎日オンラインでいいのにって思うけれ ど、「格差」が出るから時々行かなきゃいけないんだ とか。 楽になったのは毎日の服装に気を使わなくなったこ と。とびきりのオシャレをしたって防護服の下では何 もわからない。 オシャレはもっぱら自室からのインスタグラムが主戦 場で、最近ではVRを使わず生地の素材感を活かすのが 流行りだとか。 フィジカルな接触をするスポーツは、ほとんどeス ポーツに取って替わられた。 それで夜になると、宇宙船の乗組員たちは、おやすみ と言って別れ、それぞれの個室でようやく防護服を脱 ぎ捨てる。 家族が寄り添って眠りにつくことはもうない。 それがこの世界の「生活様式」。 そうやって僕らはお互いに触れ合う行為を失ってし まった。


投稿者: TuneCore Japan
プチリリ再生回数:16





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