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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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現代謡曲全集36_小督

アーティスト:梅若六郎 

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後シテ上 あら面白の折からやな。 三五夜中の新月の色。二千里の外も 遠からぬ。叡慮畏き勅を受けて。心 もいさむ駒の足並。夜のあゆみぞ心 せよ。牡鹿なく。この山里と詠めけ る。地下 嵯峨野の方の秋の空。さ こそ心も澄み渡る片折戸を知るべに て。名月に鞭をあげて。駒を早め急 がん。シテ上 賎が家居の仮なれ ど。地上 若しやと思ひこゝ彼処 に。駒を駈寄せ駈寄せて控へ/\聞 けども琴彈く人はなかりけり。月に やあくがれ出で給ふと。法輪に参れ ば琴こそ聞え来にけれ。峯の嵐か松 風かそれかあらぬか。尋ぬる人の琴 の音か楽は。何ぞと聞きたれば。夫 を想ひて恋ふる名の想夫恋なるぞ嬉 しき。シテ詞「疑もなき小督の局の 御調にて候。いかにこの戸あけさせ 給へ。小督詞「たそや門に人音のす るは。心得て聞き給へ。トモ詞「 中々にとかく忍ばゝあしかりなん と。まづこの樞を押しひらく。シテ 詞「門さゝれては適ふまじと樞を押 へ内に入り。カカル上 これは宣旨 の御使。仲国これまで参りたり。そ の由申し給ふべし。小督上 現なや かゝるいやしき賎が家に。何の宣旨 の候ふべき。門違にてましますか。 シテ詞「いやいかに包ませ給ふと も。人目づつみも洩れ出づる。カカ ル上 袖の涙の玉琴の。調は隠れな きものを。小督カカル上 げに恥か しや仲国は。殿上の御遊のをり/\ は。シテ上 笛仕れと召し出され て。小督上 馴れし雲居の月も変ら ず。シテ 小督上人を訪ひ来てあひ にあふ。その糸竹の夜の声。地下


投稿者: misaoozono
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