ログイン  | 新規登録
歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

TOP > 歌詞 > 現代謡曲全集45_紅葉狩
現代謡曲全集45_紅葉狩

アーティスト:梅若六郎 

  • お気に入り登録




シテツレ「時雨をいそぐ紅葉狩。時 雨をいそぐ紅葉狩。深き山路を尋ね ん。シテ「是はこのあたりに住む女 にて候。シテツレ「げにやながらえ てうき世に住むとも今わはや。誰白 雲の八重葎。茂れる宿のさびしき に。人こそ見えね秋の来て。庭乃白 菊うつろふ色も。うき身の類いと哀 れなり。余りさびしき友まぐれ。し ぐるる空を眺めつつ。四方の梢もな つかしさに。下哥 伴い出づる道の べ乃草葉の色も日に添ひて 上哥下 紅葉夜の間の露や染めつらんツレ 「夜の間の露や染めつらんシテツレ 「朝の原は昨日より。色深き紅を分 け行く方の山深み。げにや谷川に。 風のかけたるしがらみは。流れもや らぬもみじ葉を。渡らば錦中絶えん と。まづ木の本に立ち寄りて。四方 の梢を眺めて暫く休み給えや。ワキ 「面白や頃は長月二十日余り。四方 の梢も色々に。錦を色どる夕時雨。 濡れてや鹿の独り鳴く。声をしるべ の狩場の末。げに面白き景色かな。 ワキヅレ「明けぬとて。野辺より山 に入る鹿の。あと吹きおくる風の音 に。駒の足並み。勇むらん。ワキ 「ますらをがやたけ心の梓弓ワキヅ レ「やたけ心の梓弓ワキ「いる野の 薄露分けて。行くえも遠き山陰の鹿 垣の道のさがしきに。落ち来る鹿の 声すなり。風の行方えも。心せよ風 の行くえも心せよワキ「いかに誰か ある」ワキヅレ「御前に候」ワキ 「あの山陰に当たって人影の見えて 候は。いかなる者ぞ名を尋ねて来た り候え」ワキヅレ「畏まって候。名 を尋ねて候へば。やごとなき上臈の 幕打ちまはし屏風を立て。酒宴半ば と見えて候程に。懇ろに尋ねて候え ば。名をば申さず。唯さる御方とば かり申し候」ワキ「あらふしぎや。 このあたりにて左様の人は思いもよ らず候。よし誰にてもあれ上臈の。 道のほとりの紅葉狩。殊更酒宴の半 ばならば」かたがた乗りうちかのう まじと地「馬よりおりてくつを脱 ぎ。馬よりおりてくつを脱ぎ。道を へだたてて山陰の。岩のかけぢを過 ぎ給う。心ずかいぞたぐいなき心ず かいぞたぐいなき。シテ「げにや数 ならぬ身ほどの山の奥に来て。人は 知らじと打ち解けて。独り眺めるも みじ葉の。色見えけるかいかにせ ん。ワキ「我は誰ともしらま弓。唯 やごとなき御事に。恐れて忍ぶばか りなりシテ「忍ぶもじ摺り誰ぞと も。知らせ給はぬ道のべ乃。便りに 立ち寄り給えかし。ワキ「思いよら ずの御事や。我をばとめ給ふべき と」さらぬようにて過ぎ行けばシテ 「あら情なの御事や。一村雨の雨宿 りワキ「一樹の陰にシテ「立ちより て地「一河の流れをくむ酒を。いか


投稿者: misaoozono
プチリリ再生回数:17





日本語English

利用規約プライバシーポリシー許諾情報運営会社お問い合わせヘルプ
© 2024 SyncPower Corporation


Page
Top