ログイン  | 新規登録
歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

TOP > 歌詞 > 現代謡曲全集48_海士 玉の段 国栖
現代謡曲全集48_海士 玉の段 国栖

アーティスト:梅若六郎 

  • お気に入り登録




其時人々力を添へ。引きあげ給へと 約束し。一つの利剣を抜きもつて。 地「かの海底に飛び入れば。空は一 つに雲の波。煙の波を凌ぎつゝ。海 漫々と分け入りて。直下と見れども 底もなく。辺も知らぬ海底に。そも 神変はいさ知らず。取り得ん事は不 定{ふじやう}なり。かくて龍宮に いたりて宮中を見れば其高さ。三十 丈の玉塔に。かの珠を籠めおき香花 を供へ守護神は。八龍並み居たり其 外悪魚鰐の口。逃れ難しや我が命。 さすが恩愛の故郷の方ぞ恋しき。あ の波の彼方にぞ。我が子はあるらん 父大臣もおはすらん。さるにても此 儘に。別れはてなん悲しさよと涙ぐ みて立ちしが又思ひ切りて手を合わ せ。南無や志度寺の・観音薩タの力 を合はせてたび給へとて。大悲の利 剣を額に当て龍宮の中に飛び入れ ば。左右へばつとぞ退{の}いたり ける其隙に。宝珠を盗みとつて。逃 げんとすれば。守護神おつかくかね てたくみし事なれば。持ちたる剣を 取り直し。乳の下をかき切り珠を押


投稿者: misaoozono
プチリリ再生回数:11





日本語English

利用規約プライバシーポリシー許諾情報運営会社お問い合わせヘルプ
© 2024 SyncPower Corporation


Page
Top