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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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アーティスト:こけつまろびっツ  アルバム:こけつまろびっツのくちびる大行進  作詞:高田丈  作曲:柴原世那 & 高田丈  発売年:2022 

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もうどうなってもいいや もうどうなってもいいや もうどうなってもいいや もうどうなってもいいや もうどうなってもいいや もうどうなってもいいや 密閉された体育館の中で、 生徒らがそれぞれ 一羽ずつ持ってきた鳩を 一斉に解き放ったので、 真っ白な大量の鳩たちは 錯乱してしまった。 生徒たちには 一人一つずつ自分の係があって、 僕の役割は鳩がした糞を拾って その持ち主のもとに届ける、 というものだった。 三百人超の落ち着いていられない 子供がひとところに集合し、 鳩だって四方八方に 乱れ飛んでいるのだから、 糞の数も計り知れない。 とんでもない重労働だ。 でも僕はみんなが 授業で習ったお礼の仕方で 「ありがとう」を言ってくれるのが 嬉しくて、鳩の肛門を凝視して、 手のひらで直接受け取ったり、 床に落ちてしまったものは、 形が崩れないように 指の先で丁寧につまんで、 持ち主のもとに返しに行った。 友達の西里くんは 誰がどの鳩の持ち主かを 把握しておく係で、 僕に報告をすることに なっていたのだが、 彼はお父さんの人差し指の行方を 気にかけていたから、 ほとんどうわの空の状態で、 誰でも分かるミスを連発していた (例えば宮本くんの鳩の糞を 岩代さんのものとか言ったり。 どう見たって違うのに)。 そんなだから僕もミスを連発して、 たくさんの違う糞を みんなに渡してしまったのだけれど、 みんなはそれでも嬉しそうに 「ありがとう」 を言ってくれるから、 僕もとてもとても嬉しくなった。 そんな怠惰な西里くんが 唯一熱心に観察していたのは 村田さんの鳩だった。 村田さんの鳩は大人しくて ほとんど村田さんの側から 動かないから、 見張っておく必要なんか 全くないのに。 村田さんは 昨日転校してきたばかりで、 彼女は壇上で光り輝く係だった。 身体から眩い光を放出して、 鳩が逃げないように 閉めきった体育館を 明るく照らしていた。 隣には弟が 気恥ずかしそうに立っていて、 消しごむくらい小さくなっていた。


投稿者: TuneCore Japan
プチリリ再生回数:0





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