ログイン  | 新規登録
歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

TOP > 歌詞 > 油帷子
油帷子

アーティスト:日陰三〇  アルバム:虫喰い算大会  作詞:日陰三〇  作曲:日陰三〇  発売年:2024 

  • お気に入り登録




重く頭にのしかかる 黒くぶ厚い雨雲が 空に蓋をしていることに 誰も何も言わなくなった頃 いつの間にか降り出した雨は 町を塗りつぶしてゆく いち早く気付いた野次馬達は 傘も差さずに通りへ飛び出した 灯り片手に窓から身を乗り出した 人はその目を疑った 虹が落ちてきたのかと思うほど 町は七色に輝いていた とろみを帯びたその雨は 人の肌を潤し 同時に心も潤した みんな口を揃えねぇ 「ねぇ綺麗でしょ私綺麗でしょ」 「ねぇ綺麗でしょ私綺麗でしょ」 空はまばらに赤黒く 今が朝なのか夜なのか 時の流れは止まったかの様 人は虹の雨に無我夢中 私はそれに気づいていた 最早この町はただの水溜まり 上の奴らが垂れ流す 工業廃油の廃棄場 綺麗に見えたのは最初だけ 油の濃度が薄かっただけ いち早く気付いた野次馬たちの 瞳に油膜が張っただけ 次第に黒くなる雨に 他の奴らも気づいていた


投稿者: TuneCore Japan
プチリリ再生回数:0





日本語English

利用規約プライバシーポリシー許諾情報運営会社お問い合わせヘルプ
© 2024 SyncPower Corporation


Page
Top