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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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かげろう

アーティスト:帰りの会  アルバム:ジュブナイルのあとがき  作詞:やまもとこうだい  作曲:やまもとこうだい  発売年:2024-07-31 

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眠らない朝をいくつか束ねて ポケットに詰めたら家を出よう ずっと切れっ放しの電球と、 壊した花瓶と、 あと、 あとなんだっけ 色褪せた日々に欠伸をひとつ 視界の端っこで幽霊がわらう 街はずれの路 拙い秘密を 隠すように過ぎる電車の音 君の形の欠片の棘が刺さる 傷を濡らした涙の紗幕を潜って 掠めた指先 気づいている? 「じゃあ、聞いて。 見ていろ、今に夕日はぼくらのものさ。 世界でいちばんのオレンジをちぎり取って リボンをかけたら、大事にしまうんだよ。 さあ、暗くなる前に帰ろう。」 湿っぽい夜の微熱が冷めたら 足音を殺して街を出よう 「ずっとなくしっぱなしのものがあるだろう。 探しにいこう」って急かす またひとつわらう 灰色 29時 泥だらけの靴 水溜りを踏む音がひとつ きみは明け方空を硝子に変えて 立ち止まる僕に割ってみろって言う 僕は映画を観ている。 ひとの居ない劇場、フィルムが回転する音、焦げた砂 糖の匂い。 埃っぽい光を掻き分けて、 35ミリの記憶が逆さまに溶け出していく。


投稿者: BIG UP!Official
プチリリ再生回数:0





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