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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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メビウスの鏡

アーティスト:森 雪之丞  アルバム:ポエティック・エヴォリューション  作詞:森 雪之丞  作曲:今井 寿  発売年:1999  品番:PCCM-7

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鏡は もうひとつの世界へ続く『開かずの扉』 (鏡の中には もうひとりの僕が住んでいて) 僕が あいつを気にすると (あいつも 僕を覗き込む) 身長 体重 靴のサイズ ホクロの数や目尻の皺も まったく同じ (歯形 髪型 血液型 撫で肩 寝姿) (ガタガタ文句を言う時の口調も まったく同じ) でも あいつの心臓は右にある サウスポーじゃないのに 左手に箸を持って天丼を食 べている (僕は子供の頃 ちょっと変でした) (心と身体の折り合いが悪く) (口から魂が飛び出しそうで いつもヒヤヒヤしてい ました) (病気じゃないのに あちこちのリンパ腺が腫れて) (中学生で精神安定剤を飲んでいました) (今ではそれが 自慢です) 鏡は もうひとつの世界へ続く『開かずの扉』 (鏡の中には もうひとりの僕が住んでいて) ミスプリントの写真の様に 微妙に印刷のずれた (磁石のSとSの様に ちょっと反発しあう人生を歩ん でいる) 去年の夏 激しい恋に落ち 妻も車も愛犬ジローも投げ捨て 彼女に人生のすべてを捧げると誓った夜 あいつはなぜか失恋していて (もう二度と女なんか信用しねえからな、俺は) という状態でした (いつも俺は お洒落にお酒を飲んでいるのに) (トイレの鏡であいつに逢うと) (あいつはとっくに酔っぱらっていて) ひとつのものがみっつに見えます でも、綺麗な女の人が3人になるのは……うれしい (という状態でした) 朝 目が覚めるといつも悩みます 今までいた世界が夢なのか 今夢が始まるのか 僕にはわかりません 眠っている時 たとえばスーツを着たままで空を飛べ たり 目の前に広がるモノクロームの街並みが 突然 総天然色になったり 子供の頃住んでいた田舎の家で 年老いた僕が ぬり絵に夢中だったり そんな幻の様な出来事の方が 本当の世界に思えるの です どうして 心と言葉は いつも裏切りあうのか? どうして 愛していた人でさえ 傷つけてしまうの か? どうして 答えのない問いかけを 虚しく繰り返すの か? 今 僕の目は開いています でも此処はきっと 心の自由がきかない 悲しい夢の中です 鏡は もうひとつの世界へ続く『開かずの扉』 (鏡の中には もうひとりの僕が住んでいて) 二人は 光が眩しいほど長く揺れる影の様に (愛が膨らみすぎると分泌する嫉妬という毒薬の様 に) 長く長く捩じれながら続いてゆく メビウスのリング (それは 愛せる自分が 憎んでしまう僕) 愛せない自分が 憎みきれない僕 (事件はある夜 突然に起こりました) (あれはもう午前2時を過ぎていたと思います) (僕がそろそろ寝ようと思って 鏡を見ると) (あいつの様子が変でした) (いつになく青ざめた顔色であいつは) (僕を見てヘラヘラ笑っています) (そして右手に いや こちらから見ると左手に) (何処で手に入れたのか 黒く光る重そうなピストル を) (握りしめていたのです) (気の弱いあいつの事だから まさかヤクザから買っ たとは思えない) (最近落ち目のKGBに友達がいたとも思えない) (いやそんなことはどうでもいい) (とにかくあいつを止めないと) (とんでもないことになると僕は直感しました) (だってあいつは僕だし もしあいつが自殺しちまっ


投稿者: PetitLyrics
プチリリ再生回数:3





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