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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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四季折の羽

アーティスト:鳥子 

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舞い落ちる粉雪が 山の背を白く染める 寂れた村の あばら家で 二人、身を寄せ合う 冬の夜 「出会った日も、雪だった」 あなたが 微笑みつぶやく 囲炉裏火(いろりび)に 火照(ほて)った顔を 大きな袖の影に隠した 春の訪れを 息吹の歓び さえずる鳥達と歌う 「綺麗な声だね」と あなたが言った ただそれが、その言葉が、嬉しくて 「いつか、 綺麗な声が出なくなっても、 それでも私を愛してくれますか?」 「当たり前だよ」って優しく笑い そっと 大きな手が頬を撫でた 青葉照る 夏の午後 あなたが病に倒れた 貧しい夫婦(めおと)暮らしでは あなたを治す薬は 買えない 明くる日も 明くる日も ただ、ひたすらに機(はた)を織る 儚き紅葉(もみじ)の葉のように あなたの命を、散らせはしない 季節は流れて 夏の終わりを告げる鈴虫が リン、と鳴く 「綺麗な指だね」と 傷だらけの手を握る、その手が あまりにも冷たくて・・・


投稿者: つきみの
プチリリ再生回数:4097





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